

臨席された三笠宮家の彬子女王殿下
国際的な活動や精強な部隊づくりで著しい功績のあった自衛官を顕彰する「第23回国民の自衛官」の表彰式が14日、三笠宮家の彬子さまをお迎えし、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ケ谷で開かれた。選ばれた9人2機関に表彰盾などが授与された。
産経新聞社の近藤哲司社長は自衛隊について「世界の軍隊と比べても『精強』とたたえられる」と指摘。厳しさを増す安全保障環境を踏まえ、「国民の目に触れる機会が多くない任務もあるが、いずれも欠くことのできないものであり国民に大きな安心感をもたらす」と語った。
彬子さまはお言葉で、今年訪問したトルコと日本の友好関係に触れ、「恩返しの連鎖が続いていること、そのご縁に自衛隊が連なってくださっていることはありがたいこと」とした上で「世界に冠たる日本の自衛官の誇りを忘れず、今後ますますご活躍いただけますことを」と述べられた。
金子容三防衛政務官は防衛省・自衛隊を代表し、「何よりも国民の強い信頼に支えられていなければ任務を十分に果たすことはできない」として信頼感を醸成する顕彰への謝意を述べた。
続いて、任務中の写真を交えながら受章者と受章理由を紹介。近藤社長が受章者1人ずつに表彰盾を、同席した家族に記念品を贈呈した。
受章者を代表し、統合幕僚学校国際平和協力センターの渡辺邦嘉1等陸佐(51)は「平和と希望をもたらす崇高な理想を堅持し、平和を創造する原動力として奉仕の志をもって任務に邁進(まいしん)することを誓う」と決意を語った。

